「介護ナビ」作成への道!! 

「よく生きることはよく死ぬこと!」

 4月に中山二基子弁護士の「老いへの準備と権利擁護」の講演会を聞いてきました。中山二基子弁護士は“「老いじたく」成年後見制度と遺言”の著者です。老いじたくとは自分の財産を使って自分らしく生きていくことです。介護保険制度によって福祉サービスも自分で選択できるようになり、成年後見制度等によって認知症になっても自分らしく暮らしていけるようになりました。しかし認知症の高齢者は169万人いるにも関わらず、その利用者は7万人に過ぎず、その理由のひとつは成年後見人を専門家に頼むと月額3〜5万円程度の費用の負担が大きいことです。高齢化社会によって、成年後見制度の利用は大きく伸びるものと予想されます。そこで世田谷区ではもっと気軽にこの制度を使っていけるように、後見人をボランティアでと市民を対象に成年後見人養成講座を開催しています。

 どのように死ぬのかということは、同時にどう生きていくのかということです。私たちは今それを考えながら、仲間とともに使いやすい介護施設ガイドブック「介護ナビ」を作っています。調査用紙の検討をすすめ、完成に向けて話し合いを重ねています。調査用紙も完成し、施設に調査用紙を届ける作業に入ります。まだ見学していない民間の老人ホームの見学も設定使用と考えています。

たくさんの市民の参加で、使やすい「介護ナビ」(介護施設ガイドブック)を作りたいと思います。介護ナビ作りに参加することは、それぞれの老いを考える作業につながっています。興味のある方ご参加ください。