なくそう原発・清瀬の会 講演会に参加しました


6月8日清瀬市児童センター(ころぽっくる)で行われました。
(1)能登半島地震から子どもの未来について考えたこと
講師 志賀原発を廃炉に!訴訟原告団団長の北野進氏
(2)13年間の活動の軌跡・伝言館を引き継いで
講師 ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館事務局長丹波杉江氏
二人をお迎えして大変中身の濃い講演を聞くことができました。

 東日本大震災とそれに続く東京電力福島原発事故から13年たっても放射能事故の収束は程遠く、被災地の「原発事故緊急事態宣言」は発せられたまま、公衆の被ばく限度として国際的に勧告されている年1ミリシーベルトの20倍、20mSvを容認させられている現状です。このような地域に安心して被災者が戻れるはずはありません!

 一方で元日に発生した能登半島地震では、震源近くに立地する志賀原発(停止中)も強い揺れと3メートルの津波に襲われ、変圧器から約2万リットルの油が漏れ、外部電源の一部から受電できなくなるなどのトラブルが生じました。道路の寸断、海岸線の隆起、放射線モニタリングポストの故障が起きています。

 にもかかわらず政府は、エネルギー安定供給の確保のため、徹底した省エネに加え、原子力を含むエネルギー自給率の向上に資する脱炭素転換を取り組むことを進めています。原発は事故を起こしたら大きな被害を起こすことはわかっているはずです。しかし、安全基準値の引上げ等を行い復興を強調しています。

 講師の丹治杉江さんの資料の中で同感したことを抜粋します。
「原発は核兵器製造の技術と表裏一体。原子力は平和利用の原発も、軍事利用の核兵器も共に人を殺し、壊滅的被害を地域に及ぼすことを福島原発事故で伝えています。私たちはその利益とは全く関係のない次世代に、自ら課題を引き渡そうとしています。

 原発は嘘、隠蔽、札束、強権で動かしてきました。『安全神話』は一貫した政、官、財、学、マスコミさらに司法の強力な布陣で作り上げられました。原発はクリーンでもグリーンでもありません。ウラン採堀から燃料加工、原発の運転廃棄処理、廃炉に至るまで、環境を放射能で汚染し労働者の被ばくを伴うものです。

 もうだまされない!政府が進める『戦争できる国つくり』の中、原発は危険な核施設。今こそ『日本国憲法』を道標に『持続可能な社会』『誰一人取り残さない公平で公正な社会』を作ることが未来の命への責務、沈黙は『加害者』になる事です。」

 沈黙は加害者になる事・・私たちも加害者にならないために活動していくことが必要と強く思いました。